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ナホトカ号油流出事故から20年 シンポジウム・私たちは海洋環境災害にどう対処すべきか

ナホトカ号油流出事故から2017年1月で20年を迎える。
日本海で起きたこの重大事故により、多くの海鳥が影響を受けた。
この事故を契機に海鳥の油事故に対する法律や、救護の専門施設の設置や人材育成の仕組みの整備、情報基盤の迅速化、タンカーの防災対策の強化などが行なわれた。
いまもういちど振り返る私たちが海洋環境災害でやるべきこと、考えていきたいこと……

日 時:
2017年1月28日(土)13:00~17:30
(12:30開場)
会 場:
法政大学 市ヶ谷キャンパス58年館 834教室
アクセス・キャンパスマップ
定 員:
300名
参加費:
無料
申込み:
不要(直接会場にお越しください)
[主催]( 公財)日本野鳥の会、日本環境災害情報センター、法政大学人間環境学部
[後援](公財)WWFジャパン、(公財)山階鳥類研究所、(公財)日本鳥類保護連盟、(一財)海上災害防止センター、(NPO)野生動物救護獣医師協会

 

プログラム

  • 開催趣旨説明
    ナホトカ号事故対応で考えていたこと
    工藤栄介 [笹川平和財団]
  • 基調講演
    海鳥の現状とリスク  綿貫 豊 [北海道大学]
  • ナホトカ号油流出事故の経緯、概要報告
    ナホトカ号事故の経緯と現場での水鳥保護の対応
    大畑孝二 [日本野鳥の会]
    北海道における油流出事故への取り組み例
    高田雅之 [法政大学]
  • その後の法制整備
    海洋生物を護るための仕組みって?─条約・法律・計画・戦略  脇田和美 [東海大学]
    国家緊急時計画(2006年閣議決定)等の内容の共有とその後の経過 根上泰子 [環境省]
  • その後のソフト面・ハード面での整備
    油汚染対策の水鳥救護等に関わる人材育成や体制づくりの推進 箕輪多津男[野生動物救護獣医師協会]
    今後の大規模油流出事故 ─第二のナホトカ号事故は起きるのか 大貫 伸[日本環境災害情報センター]
  • パネルディスカッション
    〈進 行〉 葉山政治 [日本野鳥の会]
    〈話題提供〉
    流出災害に備えた市民連携の重要性 ─なぜ環境災害で組織連携が難しいか? 後藤真太郎 [立正大学]
    プラスチックによる海洋汚染 災害起因漂流物 小島あずさ [JEAN]
    〈パネリスト〉
    後藤真太郎 [立正大学]
    小島あずさ [JEAN]
    綿貫 豊 [北海道大学]
    脇田和美 [東海大学]
    根上泰子 [環境省]

プロフィール

綿貫 豊 Yutaka WATANUKI
1959年長野生まれ。1987年北海道大学農学博士。1988年より1993年まで国立極地研究所助手。昭和基地でアデリーペンギンの調査を行う。1994年北海道大学農学研究科助手、助教授をへて、2014年より同大学大学院水産科学研究院教授。北海道天売島で海鳥モニタリングを継続するほか、英国、米国、オーストラリアの研究者と共同して、バイオロギング技術を使って海鳥の海上での行動を調べている。気候変動と人間の海洋性提携への影響を海鳥の目を通して探ろうとしている。
脇田和美 Kazumi WAKITA
東海大学海洋学部准教授。博士(農学)。専門は海洋政策・沿岸域管理。海洋環境管理に関する国連プロジェクトや、日本の地方自治体が取り組む里海づくり等に携わってきている。
根上泰子 Yasuko NEAGARI
環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室鳥獣専門官。獣医師。1998年に神奈川県に入庁し、保健福祉事務所、食肉衛生検査所等で勤務。2009年より国立環境研究所での勤務を経て、2011年より現職。
後藤真太郎 Shintaro GOTO
立正大学地球環境科学部環境システム学科教授。専門は環境情報学。ナホトカ重油事故以来、油汚染シミューションモデル、災害情報後方支援、油汚染に備える社会システムに関する研究・社会実験に従事。東日本大震災以降、ICSを使った協働型訓練を毎年実施。
小島あずさ Azusa KOJIMA
一般社団法人JEAN副代表理事・事務局長。国際海岸クリーンアップのナショナルコーディネーター。1991年にJEAN(クリーンアップ全国事務局)を設立し、年2回の全国一斉クリーンアップキャンペーンとごみ調査を開始。2009年に環境保全功労者表彰。

 

お問い合わせ
公益財団法人 日本野鳥の会 自然保護室 電話:03-5436-2633 E-mail:hogo@wbsj.org
 
 
 
 
 

メーリングリスト 油流出事故による鳥類及び生態系の被害についてのメーリングリスト oil-bird に参加しませんか。

このメーリングリストは、油汚染による海鳥を中心とした野生生物への被害対策に取り組む個人や団体の間で情報を共有することを目的とします。1997年のナホトカ号油事故の際に事故で被害を受けた鳥類の救護と被害調査に携わる民・官の人々の連絡のために作られました。2012年1月にホームページを再開しました。

 

 

JEDICとは

 

 

JEDICは、流出油災害等の環境災害から生態系及び野生生物を守ることを活動の目的とするNGOです。
災害発生時には、関連諸機関と連携し、生態系を守るための様々な活動や自然環境災害アセスメント(NRDA)を行ってきました。
平時にはセミナーの開催、ボランティアトレーニング等環境災害についての知識の普及、関連資料やデータの収集、関連団体とのネットワーキングを目指してきました。

JEDICの主な活動の軌跡

シンポジウム

演題:国際シンポジウム「ナホトカ号油汚染鳥類の救護・保全活動から何を学ぶか?-環境保全における危機管理の将来像」
日時・場所:1997年12月7日 於:銀座ガスホール、東京

ボランティア講習会

演題:「千葉県海岸調査ボランティア講習会-油汚染鳥類の救護・保全と記録作成の重要性とその実技について」
日時・場所:1998年10月25日 於:谷津干潟観察センター、習志野市

緊急報告会

タンカー・プレスティージ号緊急報告会

共催:(財)シップ・アンド・オーシャン財団/JEDIC
演題:「スペインガルシニア地方で起きたタンカー座礁に関して、海事関係者並びに野生生物関係者からの緊急報告」
日時・場所:2003年12月25日 於:海洋船舶ビル10階ホール

ワークショップ

北海道油汚染国際ワークショップ 札幌

・国際動物福祉基金(IFAW)ポール・ケルウェィ氏
・北海道における油汚染対策~その現状と課題~:海上災害防止センター防災部 萩原貴浩氏
・野生生物保護の視点を取り入れたサハリン対応の地域緊急時計画について
 国際動物福祉基金(IFAW)ERチーム/国際鳥類救護研究センター(IBRRC) バーバラ・キャ
 ラハン氏
・油汚染に備えた自然資源損害アセスメントとその手法
 R.G.フォード・コンサルティング グレン・フォード氏

日時・場所:2005年6月18日 於:札幌学院大学社会連携センター 札幌市中央区大通西6丁目(南大通) 札幌学院大学社会連携センタービル

海鳥の洋上調査ワークショップ

講師:トム・バンペルト氏 新妻靖章氏
日時・場所:2007年3月 於:愛知県伊良湖

定例学習会(主催団体記述なしはJEDIC主催による)

JEDIC /立正大学共催 2007年6月

講演者・団体:日本海難防止協会 大貫伸氏/星陵女子短期大学 沢野伸浩氏/油濁コンサルタント 佐々木邦昭氏/斜里町総務環境部 増田泰氏/北海道漁業環境対策本部 石側清氏/対馬市廃棄物対策課 阿比留忠明氏/国際動物福祉基金 Bキャラハン氏
演題:「ナホトカ号油流出事故から10年、ふるさとの海を誰が守るのか?」

IFAW/JEDIC共催 2006年6月

講演者・団体:北海道斜里町役場 増田泰氏/独)国立環境研究所 牧秀明氏/日本海難防止協会 大貫伸氏/立正大学 後藤真太郎氏/対馬野生生物保護センター 村上晶氏/日本野鳥の会オホーツク支部 奥村和弘氏
演題:ミステリアス・オイルスピル 北海道知床半島に漂着した油汚染海鳥、対馬の油汚染海鳥被害などについて多方面から原因を探る

JEDIC/WWF/FoE共催 2006年4月

講演者・団体:FoE Japan 村上正子氏/WWFインターナショナル トーマス・シュルツ氏/北海道ラプターリサーチ 斉藤慶輔氏
演題:「サハリンⅡ石油天然ガス事業 環境と開発の両立はありえるか」環境アセスメントの検証をもとに

第48回 2006年

講演者・団体:(社)日本海難防止協会 上席研究員 大貫伸氏
演題:サハリン計画と外交タンカーの海難に伴う油流出事故のリスク評価

SOF/IFAW/日海防共催 2005年6月

講演者・団体: 日本サルベージ(株) 下西助和氏/国際鳥類救護研究センター カート・クランプナー氏/IFAW ERチーム バーバラ・キャラハン氏
演題: 寒冷海域における海難救助、Selendang Ayu号事故の現場から、サハリンプロジェクトに係る地域緊急事計画について

SOF/IFAW共催 2004年12月

講演者・団体:FoEジャパン 神崎尚美/東大海洋研 ロバート・ブラウネル氏
演題:サハリン・ホルムスク沖の浚渫船座礁事故について サハリン沖のコククジラ

第45回 2004年11月

講演者・団体:(株)エム・オー・マリンコンサルティング 大井伸一氏
演題:海事関連テロの驚異と海洋汚染について

第44回 2004年7月

講演者・団体:海上保安試験研究センター
演題:流出油の処理と分析

第43回 2004年2月

講演者・団体:海上保安庁 鈴木孝志氏
演題:Webを利用したGISによる沿岸海域環境保全情報の提供について

第42回 2004年1月

講演者・団体:石油連盟 西垣憲司氏
演題:サハリンの油が流れてきたら・・・・敵を知る一準備と対応と協力と

第41回 2003年12月

講演者・団体:海上技術安全研究所
演題:氷海域での油流出問題

第40回 2003年10月

講演者・団体:(社)野生生物保護公社
演題:北サハリン石油天然ガス開発とオオワシへの影響

第39回 2003年 8月

講演者・団体:国土交通省海事局 長谷知冶氏
演題:油濁損害賠償保障制度等油流出事故に対する賠償・補償制度について -追加基金の設立を中心に-

第38回 2003年 6月

講演者・団体:東京大学大学院総合文化研究科 清野聡子氏
演題:日本の海岸環境保全の現状-各地での市民参加型の環境計画を中心に-

第37回 2003年 1月

講演者・団体:国際環境NGO FoE Japan開発金融と環境プログラム 神崎尚美氏
演題:サハリン石油・天然ガス開発 ~進められる開発と日本の関わり~

第36回 2002年11月

講演者・団体:太平洋海鳥グループ ジョン・フリーズ氏
演題:海鳥を油流出事故の被害から守るために日本の油流出事故対応体制における問題点

第35回 2002年10月

講演者・団体:海上災害防止センター 小倉秀氏
演題:油及びHNS流出事故への対応

第34回 2002年 9月

講演者・団体:東京大学 松田裕之氏
演題:持続可能な漁業と海洋生態系保全

S&O/JEDIC共催 2002年 7月

講演者・団体:神戸商船大学 石田憲治氏
演題:情報化時代の海上災害訓練
 

第32回 2002年 5月

講演者・団体:金沢工業大学環境 敷田麻美氏
演題:知らなかった沿岸域管理、知りたかった沿岸域管理

第31回 2002年 1月

講演者・団体:海上保安庁 小松正尚氏
演題:海洋環境保全に向けて ~海上保安庁の取り組み~

第30回 2001年12月

講演者・団体:(株)水圏科学コンサルタント 吉田勝美氏
演題:水域生態系の物質循環と観測・測定方法

第29回 2001年10月

講演者・団体:ペンギン会議関東地区幹事 湯沢満氏/ペンギン会議研究員 上田一生氏
演題:南アフリカにおけるケープペンギンの救護活動 ~トレジャー号事件を中心に~

第28回 2001年 8月

講演者・団体:野生動物救護獣医師協会 馬場国敏氏/環境省自然環境局 奥山正樹氏
演題:油流出事故とガラパゴス諸島の保護

第27回 2001年 6月

講演者・団体:早稲田大学 栗山浩一氏
演題:環境の社会的評価CVM法 ~タンカー事故の自然資源損害評価を事例として~

第26回 2001年 4月

講演者・団体:ダン・ローン氏/リック・ステイナー氏/ナタリア・バラニコバ氏
演題:サハリン沖石油開発への対応

第25回 2001年 2月

講演者・団体:日本海鳥グループ ジョン・フリーズ氏
演題:全国海鳥コロニー目録の発行と太平洋海鳥グループ年次総会参加報告 ~日本の海鳥を取り巻く最近の状況~

第24回 2001年 1月

講演者・団体:日本財団 黒沢司氏
演題:重油災害と回収ボランティア活動 ~自然災害救護ボランティア活動との相違点~

第23回 2000年 1月

講演者・団体:(財)日本野鳥の会 山本裕氏
演題:三宅島のカンムリウミスズメの洋上分布と繁殖地の状況

第22回 2000年 1月

講演者・団体:粉末油ゲル化剤懇話会 中田博三氏
演題:粉末油ゲル化剤について

第21回 2000年 9月

講演者・団体:参議院議員 加藤修一氏
演題:日本の油流出事故対策とESIマップの統合化について

第20回 2000年 8月

講演者・団体:国立科学博物館 山田格氏
演題:海棲哺乳類と油汚染

第19回 2000年 1月

講演者・団体:(財)シップ・アンド・オーシャン財団
演題:新春放談・私にとってのナホトカ号事故

第18回 1999年12月

講演者・団体:環境庁自然保護局
演題:ナホトカ号油流出事故による海域・海浜生物等への影響に関する調査の結果及び水鳥救護研修センターの整備について

第17回 1999年10月

講演者・団体:猪原恒男氏
演題:河川流出油対策について

第16回 1999年 9月

講演者・団体:杉浦清司氏
演題:タンカーの油濁事故の補償制度

第15回 1999年 8月

講演者・団体:(社)日本海難防止協会
演題:海洋環境を取り巻く国際的動向

第14回 1999年 7月

講演者・団体:徳田拡士氏
演題:海洋の油汚染と生態系

第13回 1999年 6月

講演者・団体:国立環境研究所
演題:ナホトカ号重油の特徴並びに環境試料の分析について

第12回 1999年 4月

講演者・団体:太平洋環境資源センター サハリン環境ウオッチ
演題:サハリンの石油開発に伴う事故と環境に対するリスク-油汚染緊急時計画の現状と問題点と日本に対する被害の予測

第11回 1999年 3月

講演者・団体:水産庁
演題:ナホトカ号事故の際の水産庁の対応とその後の対策

第10回 1999年 1月

講演者・団体:米国連邦海洋大気庁(NOAA)
演題:エクソン・バルディーズ号油流出事故復元計画:総合的な復元、生息地保護、および調査とモニタリング

第9回 1998年11月

講演者・団体:石油連盟
演題:石油連盟流出油拡散・漂流予測モデルの紹介

第8回 1998年10月

講演者・団体:参議院議員 堂本暁子氏
演題:カリフォルニア州の油汚染対策 カリフォルニア州油汚染対策室とNGOの活動

第7回 1998年 8月

講演者・団体:日本野鳥の会 神奈川支部保護研究部
演題:神奈川県における油汚染鳥の救護体制 行政とNGOの協力態勢について

第6回 1998年 6月

講演者・団体:(株)住友海上リスク総合研究所(ナホトカ号海洋汚染バイオレメディエーション研究会)
演題:バイオレメディエーションによる海洋汚染対策~ナホトカ号重油流出事故への適用~

第5回 1998年 5月

講演者・団体:海上保安庁水路部海洋情報課 沿岸域海洋情報管理室
演題:沿岸海域環境保全情報整備事業について

第4回 1998年 4月

講演者・団体:環境庁水質保全局企画課 海洋環境・廃棄物対策室
演題:ナホトカ号、ダイヤモンドグレース号油流出事故の際の環境庁の対策、また今後の対策について

第3回 1998年 2月

講演者・団体:日弁連公害環境特別委員会ナホトカ号プロジェクトチーム
演題:エクソン・バルディーズ号事故後アメリカが採用した法システム

第2回 1998年 1月

講演者・団体:(社)日本海難防止協会

演題:海難事故に伴う海洋油濁災害と日本海難防止協会の役割

第1回 1997年 8月

講演者・団体:海上災害防止センター
演題:「ナホトカ号事故への対応と海上災害防止センターの活動」